4/11:#おうち時間🏠

何かを好きって気持ちは、自分の中で「気持ち悪さ」みたいなのと紐づいてる。「普通の人はこんなもの見てもなんとも思わないよ」ってものへの固執は、「それに対する敏感な受容体」が何らかの原因で他の人より発達してることの表れだなあと捉えてしまう。

たとえば僕、サンリオキャラを見てもまあパステルカラーでかわいいな〜ってぐらいでほとんどなんとも思わないんですけど、激!好き!って人いるじゃないですか。ああいう人はその手の受容体が発達してるってことですよね。

 

僕は人のかいた絵とか字とかが好きで、何かをやめる時もらう寄せ書きみたいなの、あれが本当に好き。
わ~、自分なんかのために時間をかけて思いを文章化してくれた人がこんなにいるんだ〜っていう気持ちになるからってのもあるんだけど、あれがいろんな人の字のコレクションだからっていうのもある。
憧れてる人の綺麗な字を見て「隙がないな~」って思ったり、好きな人の字面からそれを書いてる姿を想像したり、何があったんだよってぐらい雑な字で笑ったりする。寄せ書きもらった分際でこんなこと思うんですよ?僕は。

 

基本的に字っていうのは書いた人がそれを良しとして残されたものなので、その人の潜在的な美意識みたいなものが出てると思う。
字は絵とは違って、ある程度のコストをかければそこそこ矯正することができる(らしい)。ユーキャンのペン字講座とか、あるじゃないですか。一般的な「綺麗な楷書」を書くのに才能の壁はないはずなんですよ。
ところが人の字は綺麗だったり汚かったりする。僕だって、本腰入れて練習すれば綺麗な字を書けたりするんだろうけど、まあ別にいっか〜と思って放置してる。書き出されるものと美意識に折り合いがついた結果、残されてるのが「字」だなあと思う。

だから普通に考えれば、自分の字が嫌いだとか、自分の字を人には絶対見せたくないって人もいるんだろうな。周りにはそこまであからさまにって人はいなさそうだけど。「自分、字汚いんだよね」って言いながら別に直すわけでもない人がいるじゃないですか。字を見せるということが持つ意味に鈍感な人もいるんだから、同じように敏感な人もいるはずで。いつまでも自分の字に納得がいかなくて困ってる人もいるんだろう。

 

人の字を見て「あんなに綺麗な人なのに、字はこの程度でいいと思っているんだなあ」とか「割と雑な人なのに字はめちゃくちゃ丁寧だなあ」って思ったりするのが楽しい。本当に、それでその人自体を見下したり見直したりとかは全くなくて、あの人にはこういう一面があってそれが字に表れているなあって思うことが楽しい。

こういうことを自分が思うから、好きって感情と気持ち悪さが紐づくんだろうな。字に人柄が出る、みたいなことはなんとなくみんなわかるじゃないですか。それをなんかこう、わざわざ取り上げて、好きなんですこれ!って言う態度が気持ち悪い。思っててもそういうことは言うなよ。

だいたい僕は思っても言うなよってことを言いがちな気がする。言語化しないでおいたからよかったものに言葉で無理やり輪郭をつけて、エッセンスをダバダバ零しながらどうですか?みたいなことをよくする。こういう商売で、食っていこうと思います。

 


あ、4/1にTwitterでやった乙女ゲーを置いておきます(ちょっとだけ時間をかけたもので人からたくさん褒められたいからです)。
まだプレイしてない人は暇つぶしにやってみてくださいね。
僕ゲー