3/10
一生に一度はコスプレがしたい。
あの「地味ハロウィン」みたいなので散々ポップなコスプレが腐され、さらにあのイベント自体のシニカルさみたいなのも形骸化している今、逆に新しいのは王道のコスプレだと思うんだ__みたいな歪んだ思考回路もなくはないけど、とりあえず純粋にコスプレがしたい。
そしてそれをやるなら今年な気がする。
やりたいのはキャラのコスプレなんだけど、今まで自分が通ってきた「熱くなれるキャラ」を考えてみると、ガンダムだったり仮面ライダーだったりウルトラマンだったり……。とにかく一朝一夕の準備ではどうにもならなさそうな見た目ばかり。
コミケで仮面ライダーのコスプレを見かけて、中の人のTwitterアカウントも見に行ったことがあるけど、ああいう着ぐるみ系のコスプレをやるのってもう「それに人生かけてる人」なんだよ。僕みたいに「あ~なんか手軽にかっこいいキャラのなりきりできねえかな」みたいなのじゃなくて、「これになれるならなんでもする」って思いが輝いてる感じがするんだよ。
そもそもコスプレを始める人って何きっかけではじめるんだろう。身近にコスプレをする人がいないのでわからないのだけど。
子供だったらなんとなく持つような「これになりたい」って気持ちが大人になっても色褪せなかったらやるの?なんかすっごいステキじゃん……。
でも僕がなりたいガンダムとか仮面ライダーはコスプレの最初のハードルとしてはかなり高くないですか?やっぱりコスプレ入門編みたいなのってある?最初はこれやっとけ、みたいなの。とりあえず御茶ノ水で10,000円のギターセット買っとけみたいなの、コスプレ界隈でもある?
エッチなレイヤーみたいなの、賛否両論あると思うんですけど、僕としては「そんなエッチな格好されたら勝てっこないですよぉ〜(何に?)」って感じ。
でもなんか、レイヤーのトップみたいな人達のイナゴっぽさというか、流行りのキャラのコスプレをどんどんやっていく感じはちょっと違和感がある。それはもう、いろんな衣装パターンのエッチなあなたが毎度バズってるだけじゃん。そうじゃなくて、あのキャラになりたくてなりたくて、いろいろこだわり抜いてやっとなれました!「ハープ・ノート」に!がプロコスプレイヤーの姿勢じゃないんかいと。
なんか結構コスプレって好きかもしれないな。
くそ面倒くさい(ように見える)ことを好きって気持ちだけで乗り越えてやってる人を見るのが好き。やっぱ愛ってステキやん……♡尊いやん……♡って勝手に思いたいから、人のコスプレが見たい。
話は戻って、自分のコスプレのことも考えなくてはいけない。着ぐるみ系は諦めて、なるべく生身の人間、できたら服装と髪型でどうにかなるやつがいいかな……一から鎧を作りますとかはちょっとできなさそう。
自分のスペックを振り返ってみると、身長は170なくて、まあまあ太っていて、メガネ(取り外し可)、直毛の黒髪(取り外し不可)。う〜ん……。なんでこうアニメキャラってデカいか細いかなんだろう?やっぱりみんなの理想を託されたキャラってシュッとしちゃうわけ?
あんまり衣装や小道具でごまかせないので、なるべく体型が近いキャラがいい。小太り、低身長、冴えない男で、できたら主要キャラ。
そんな条件で自分にも出来そうなコスプレを探していたところ、1人、めちゃくちゃ自分に合うキャラクターが見つかった。
それがこいつだ!
これこれこれこれ!小太りで、低身長で、冴えない主人公。完璧じゃないか……!サングラスかければ顔のごまかしも聞くし。
『静かなるドン』、主人公の近藤静也は実写版で中山秀征がやってるんだけど、正直これは僕の方が正解出しちゃうんじゃないですかね……?
や、これは楽しみになってきましたよ、今年のハロウィンが!