9/10

久々に楽しいことをしたので長めに楽しく書いてみよう。

 

 

鷲崎健という人が好きなのでよくラジオを聞いていて、喋り方とか話題の広げ方、拾い方なんかを、ハイレベルな技術に感動する意味で聞いてたり、あるいはそういうのを全く考えないで単純に面白くて聞いてたりしている。

好きだったものが事実上終わったり自分に新しいものを追いかける体力がなくなってきている今、ほぼ唯一と言っていいほどの趣味はこの人の番組を聞くこと。


この人がラジオやTwitterでよく話題に出している「もっこす」という神戸のラーメンチェーンがあり、兼ねてから行きたいと思っていたので、計画だけあった友人との旅行の目的地を神戸にした。

その友人も僕と同じかそれ以上に鷲崎のラジオを聞いてるのでもっこすには興味があったらしい。なんばである全然別件のイベントに応募してたというので、そのイベントの開催日に合わせる形で行ってきたのが9/7,8。

結局そのイベントは外れてて、友人がイベントに行ってるはずだった初日は単なる大阪観光に変わったんだけど(僕は彼がイベントに行ってる間適当に時間を潰す予定だった)、ちょうど大阪に帰省してる同期がいたので案内をしてもらった。この上ない観光ルートだったなあれは。

 

 

そんなわけで9/8、2日目にもっこす石屋川店のラーメンを食べることができた。

聞いていた通りの特別な何かがあるわけでもないラーメンと餃子、ライスのセットで950円。しっかり量があって満腹にさせられてしまう。

強いて言えばラーメンの感じは馬場の「末廣」に似てたかな。あそこも好きなラーメン屋なんだった。

日曜なのもあって家族連れが多くて、これからどこかに出かけるのか、家族で外に食べに来たのか、ともかく日常的な食事のレパートリーの一つとして一家で認識が共有されているんだな。


そういえばラーメンって中学生ぐらいから友達と食べに行くものになってたけど、僕も小さい頃は家族で出かけた先でくるまやラーメンとかに連れて行ってもらってたような気がする。いとこの家の近くにある蕎麦屋の味噌ラーメンもおいしかったな。


うーん、他にも何か言いたいけど、ひたすら普通で、おいしかったんだよな。往復2万以上かけて食べるラーメンではないけど、往復2万以上かけてよかったと思える食事だった。


お店を出て、隣の御影公会堂の食堂で休み、海が見えるらしいと石屋川を下流に向かって歩くと出てきたのはお手本のような港湾で、砂浜サラサラ、波チャプチャプの海岸はなかった。暑さに参りながら御影駅まで行くことにし、途中のエディオンでトイレに、その隣のイズミヤってスーパーで飲み物を買った。同行人は大阪に住んでいたことがあるらしくイズミヤに興奮していたが、僕は半分無視して先に入店していたこともここに書いておこう。


御影駅からは同行人が昔住んでいた千里の方に向かった。千里に着いてまず行ったのは彼の思い出のジャスコ(現イオン)。3階のおもちゃコーナーやゲームセンターの雰囲気に懐かしさを感じている彼を見守りつつまた休憩。まあ僕にも思い出のジャスコ(現イオン)はあるんだよな……

その後は彼が通った小学校と図書館に行き、昔よく食べていたというたこ焼きを食べた。

彼が通っていたECCが終わってお母さんが迎えに来るときに買ってきてくれていたというたこ焼き、たまたま通り道にあって安かっただけっぽいことがわかったのがよかった。お母さんの優しさが形になる立地と値段だったのは、偶然かもしれないけどすごく幸せなことじゃないか?

もっこすもそうだけど、エピソードが紐付いた食事に弱いな。

 

 

前からちょくちょく言ってるんだけど、寂しい人間なので観光名所みたいなので旅行を楽しみ終わることができない。綺麗な景色、歴史ある建物、豪華な食事は人並みに楽しんだ上で、現地で日常生活をしてる人も見たい。

永遠に関わることのない他人が生活しているという実感は、自分がよそ者となった時に強まる。知らない街でふと見上げた家のベランダに干されてるタオルがニトリのやつだったり、休憩がてら立ち寄ったスーパーでなるべく見栄えのいい惣菜を選んでるおばさんを見るのがたまらない。

非日常の体験は確かに刺激的だけど、誰かにとっての日常、「異日常」(僕が思いついた言葉じゃないぞ)を感じるのも同じくらいわくわくする。

 


日程から想像がつく人もいるかもしれないが、もっこすを食べた日の夕方に台風で新幹線が止まり、東京に帰れないことになった。

情けない僕たちは初日に観光案内をしてくれた同期の家に泊めていただけることになり、さらにありがたいことに夕食に「大阪の家で出るお好み焼き」までいただいた。また「異日常」じゃないか!ごちそうさまでした。

 


楽しみ方自体は降りたことがない都内の駅周辺を歩く時となんら変わりないものの、普段住んでるところから500キロも離れてるとさすがに、これだけ存分に楽しめてしまったというお話。